ウォン・ウィンツァンからのメッセージ
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白カラス
ウォンウィンツァン・山本 公成・YAS-KAZ  
LIVE at 江古田Buddy (2011/1/9終了)
「解 体 と 蘇 生」
フリー・インプロヴィゼーション・トリオ「白カラス」
40年ぶりの再結成ライブを、インターネットで!
 
「白カラス」LIVEは、
「自我が崩壊した人間がどんな演奏をするのか」というバーチャルな心理実験なのかもしれない。
私たちはすでに知っている。 たとえどんなに壊れてしまっても、人間は蘇る。
解体すること、壊すこと、白紙に戻すことが、こんなにもカタルシスであるとは、、、  
音楽の可能性よりも、魂の可能性にワクワクしている自分がいる。


2011年 1月 9日 (日) 東京・江古田 Buddy
白 カ ラ ス L I V E
「 解 体 と 蘇 生 」
山本 公成
YAS-KAZ
ウォン・ウィンツァン



伝説の「白カラス」が、 あの「江古田バディ」で飛翔する....

ぜひ、江古田バディに足をお運びになって、その瞬間を聴きとどけてください!


《 オマケ 江古田の楽しみ方 ♪ 》


Open 18:00
Part 1 18:30 〜 19:15
Part 2 19:45 〜 20:45予定

Music Charge 3,000円 +1 Drink 500円(予約不要、当日払い)

会場: "江古田Buddy"
LIVE HOUSE BUDDY(ライブハウス バディ)

東京都練馬区旭丘1-77-8 双葉会館 B2F
西武池袋線江古田駅南口改札口を出て右、すぐ。
http://www.buddy-tokyo.com/map_m.html


出演:白カラス 
ウォン・ウィンツァン (ピアノ)
山本 公成 (ソプラノサックス、エスニックフルート)
YAS-KAZ (パーカッション)



STAFF:

RECORDING:
ウォン 美音志 (SATOWA MUSIC)
高橋 全 (NAPI MUSIC)

USTREAM:
和田 達哉 (Milestonedesign)
TETSU-LAW (TETSU-LAW & Co.)
橋本 泰久 (Hashigra)

TOTAL STAGE MANAGEMENT:
中小路 太志

制作: SATOWA MUSIC

 

白カラス再結成、前々日のメッセージ

さて、2011/1/9「白カラス」Liveの準備はほぼ終わりました。
USTREAMはかなり実験的なことをやってくれそう。
録音のグレードも期待できるセッティング。
後は自分次第、、、

コンサートやLIVEなどの準備に一ヶ月しかなかったのは、今までで一番最短だった。
インターネットでの告知以外は会場近郊の方にDMを昨日だしただけ。
集客はあまり期待できない。
でも、40年前の「白カラス」のライブでは3人しかいないことだってあった。
3人いれば充分。
オーディエンスは目撃者なんだよ。

サックスの山本公成氏も、パーカッションのYAS-KAZ氏も、百戦錬磨のインプロヴァイザー。
彼らの胸を借りる。私はただただ自分を拒否し続けるだけ、、、

自分を拒否するとは、あたかも自分であるかのような自分という仮面を引っ剥がすこと、、、。
あたかも音楽であるかのような音楽を解体すること、、、
そして、何かに直面すること、、、

人間は裸になることなど出来ない。
常に自我という鎧をまとっている。
しかし演奏という非日常の時空の中で、バーチャルな自我の崩壊を体験させてみることは出来るかもしれない。
幻想かもしれないが、、、

あるワークショップで、死を目前にした老演奏家の最後のコンサートという設定で演奏したことがある。
足腰も立たない、指も動かない、意識が朦朧としている。
そんな老人が最後の演奏する。
そして最後の一音を搾り出して息絶える。

「白カラス」LIVEは、「自我が崩壊した人間がどんな演奏をするのか」というバーチャルな心理実験なのかもしれない。

私たちはすでに知っている。
たとえどんなに壊れてしまっても、人間は蘇る。
私たちには人間に対する本質的な信頼がある。
どんなに解体されようとも、人間は再統合を必ず果たす存在だ。
そのことを信じ、でも、それに甘えないこと、、、

自分がなんでこんなにモチベーションが湧くのか、とても不思議だ。
解体すること、壊すこと、白紙に戻すことが、こんなにもカタルシスであるとは、、、、
音楽の可能性よりも、魂の可能性にワクワクしている自分がいる。

ウォンウィンツァン
2011/01/07


音楽活動を始めた1970年前後、ベトナム戦争や学生運動、キング牧師やケネディの暗殺など、世界は騒然としていた。すべてが混沌として不安に満ちた時代だった。
そんな時代背景は、私の破滅的な気分を助長したと思う。
その頃「解体」という言葉が流行り、音楽も創造するのではなく、解体し破壊する対象となった。
私といえば、音楽の本質など何も分かっていないくせに、理屈ばかり先行させて、被害者意識を逆立ちさせた不遜で鼻持ちならない、前衛を気取った青二才だった。
フリー・インプロヴィゼーション・グループ「白カラス」のメンバー、山本公成氏とYAS-KAZ氏は、そんな身勝手で独善的な私によく耐え、助けてくれていた。
この歳になると、そのことがよく判る。

それにしても、音楽の力というものは、不思議なものだ。
あれから40年が経ったわけだが、あの頃、三人が創り出していたサウンドが今でも時折、脳裏に蘇るのだ。
そう、どんなに解体しようとも、人間が音を出している限り、それは否が応にも、音楽として蘇生するのだと思う。
あの純粋で、透明な音の結晶は、私の魂の奥底で、今でも輝き続けている。

先日、wikileaksがスクープした、一般市民やジャーナリストや子供が、米軍によって殺戮されるビデオを見た。
あまりにも惨たらしいその映像を、凝視することは耐えられない。
にもかかわらず、それを見なければならないと、深層の何処かから声が聞こえる。
その映像を見ながら、冷たく高揚し、戦慄しながら見ている自分がいる。
その時、その気分があの時代の其れであることに気づいたのだった。
学生たちと機動隊との暴力の応酬を見ながら陰鬱に戦慄し、冷たく高揚している自分を思い出したのだ。
そして、あの頃の私たちの音楽を思い出したのだった。

山本氏もYAS-KAZ氏も、それぞれ独自の音楽世界を構築し、揺るぎない音楽活動を続けている。
そんな二人を迎えて、今の私たちはいったいどんな音を出すのだろうか。
その想念から自分は離れられないと気づいたら、もう行動するしかなかった。
お二人の快諾を受け、来年早々、1月9日、三人でライブをすることになった。
あの時代、実験音楽という言い方があった。
今回のライブは私にとって「魂の実験」とでも言うものになるだろう。

2010/12/17
ウォンウィンツァン

 

山本 公成山本 公成 (作曲・即興・ソプラノサックス・フルート・竹笛・木の笛・石笛)

スピリチュアルで独自の世界を持ち続ける希有なアーティスト。
サックスの金属を感じさせない、やわらかな奏法、自作の竹の倍音笛、アメリカ先住民の笛、リトアニアの笛などで地球の息吹きを感じ、くり返し繋がる命の響きを伝える。その音楽は聴くものにひかりと深い喜びをつたえる。活動は一つのジャンルに留まる事はなく多岐にわたるアーティストと国内外で共演。
Pulse'jet Label Tel & Fax 072-336-5686
http://www.pulsejet.jp
http://www.yamamoto-kosei.com

 

YAS-KAZYAS-KAZ (打楽器奏者・作曲家)

ジャズや現代音楽、バリ島やセネガル等世界中の民族音楽、生物の声等のサンプリングの探求等を通じて、広範なテリトリーを脱ジャンルし続ける、サウンドクリエイター。 '80~ソロのシリーズを国内外で招待公演。その後、山海塾等のダンスや、映画、TV、CM、舞台音楽等を多数担当。'01~'05イタリア・ベネチアビエンナーレ招待公演からヨーロッパツアー。 '06 11月、20枚目のアルバム "兎に角"発表。'07 草月流80周年記念イベント「創流祭」(両国国技館 )の音楽監督。イタリア・パンタレリア島での国際的なコラボレイションプロジェクト”アルカディア”に招待参加。'07 再び”アルカディア・プロジェクト”に招待参加。 12月、パリ日本文化会館にて江戸操り人形とのコラボレイション作品 ”牡丹燈籠”の音楽監督として、作編曲と演奏。 ’09 2月、コンテンポラリーダンサー森山開次の新作”狂ひそうろふ”の新国立劇場での6日間公演の音楽監督、作曲演奏。公演に併せて21枚目のアルバム”狂ひそうろふ”をリリース。 バルト三国ツアー、エストニア、ラトビア、リトアニア 、赤尾三千子の”蓮曼荼羅”に特別ゲスト出演。 日メコン交流年2009記念「森山開次ソロダンス」ベトナム公演(サイゴンオペラハウスにて)の音楽監督、作曲ならびに演奏。
http://www.yas-kaz.com/ja.htm

 

ウォン・ウィンツァンウォン・ウィンツァン (ピアニスト、即興演奏家、作曲家)

19才よりミュージシャンのキャリアをスタートし、ジャズ、前衛音楽、フュージョン、ソウルなどを演奏。「白カラス」としてアグレッシブな音楽活動をしたのは、このころであった。
88年 瞑想の体験を通して自己の音楽の在り方を確信し、ピアノソロ活動を開始、現在のウォン・ウィンツァンの演奏スタイルが出来上がる。92年 サトワミュージックを立ち上げ、以後コンスタントに二十数タイトルのアルバムをリリースし、全国各地でコンサートを展開している。超越意識で奏でる透明な音色で「瞑想のピアニスト」と呼ばれている。
http://www.satowa-music.com/profile.html





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